せっかくガレージが完成したのに、忙しくてちっともバイクに触れていませんでした。

自宅ガレージでの初オイル交換

バイク生活を豊かにしたくてガレージを手に入れたのに、逆にバイクから遠のいていたここ数ヶ月だけど、そろそろ戻していかないと精神衛生上良くないなあ、とぼちぼち触り始めています。

最後にサーキット走行をしたのが去年の12月。
それから友人宅に退避させていたので、以降ノーメンテだったのよね。ありがたい事に週に1回くらいはエンジンかけておいてはくれたのだけど、本格的に乗る前にせめてオイル交換くらいはやろうと取り掛かりました。

あともう一つ。
アクセス解析を見てると、一番多いのはX11の記事なんだけど、検索ワードとしてはCBR関連の物が多いのですよ。
なので、ちょっと色気を出して普通のバイクブログで扱いそうなメンテ記事も書いてみようかな、とネタにしてみました。

作業の流れ

まずは作業の流れを確認

  • オイル抜く!
  • オイル入れる!
  • 終わり!


実に簡単。

ではいってみましょう

オイルを抜く!

 その前に、数分ほどエンジンをかけてオイルを暖めます。
これから抜くのにエンジン内に循環させるの? という気もするけど、バラして全量交換というような事でもない限りは、暖めてオイルを柔らかくしておいた方が、最終的にしっかり抜けるらしいです。自分で検証したことはありませんが。

 そしてありがたい事に、このCBRはノーマルならカウルもエキパイも外さずにオイル抜けます。
エンジン内を潤滑したオイルは、エンジンの一番下にあるオイルパンという所に落ちてきます。CBRはウェットサンプと呼ばれる、別体のオイルタンクを持たない仕組みなので、このオイルパンがオイルタンクを兼ねています。

 というわけで、オイルパンの底にあるドレンプラグからオイルを抜きます。バイクを下から覗いて、12mmのボルトを探します。

あった

これがドレンプラグ。

 12mmのメガネレンチかソケットレンチを使って緩めます。
オープンエンドレンチでも良いけど、モンキーレンチを使うのは、それほどトルクのかかる場所ではないとは言え、もしもの事を考えるとヤメといた方が良いかもね。

 オイルを受けるのは、ワタクシはオイルバットを使います。
ワタクシの住んでいる地域は、いわゆるオイル処理箱を回収してくれないのです。なので、古いオイルは蓋のできる容器に移し、近所の自動車整備工場で引き取ってもらっています。

 オイル処理箱を使う場合でも、直接落とすよりは、一旦バットなどに受けてから移す事をお勧めします。処理箱より大きい受け皿を使う事で、OBして床を汚してしまう事も防げるし、直接オイルを目視する事で鉄粉が混じるなどのトラブルの予兆を発見する事にも繋がります。

工具類
奥から、メガネレンチ、ソケットレンチ、オープンエンドレンチ

 オイルフィルターを交換する場合は、フィルターもこの時に外します。
ノーマルエキパイか、社外フルエキでもノーマルに近いレイアウトの物なら、やはりカウルもエキパイも外さずにフィルター交換できます。ありがたや。
ただし、先程エンジンをかけたので、エキパイも当然熱くなっています。多少時間が経って冷めつつあるとは言え、ヤケドするくらいには熱くなっているので、誤って触れてしまわないよう、注意しましょう。

 握力のある人なら素手で外せるけど、場所が場所だけに工具を使ったほうが良いと思います。 フィルターレンチは汎用の物もありますが、個人で持つなら使うサイズは限られているので、せっかくなら適合サイズの物を買っちゃいましょう。 ちなみに、フィルターからもそれなりにオイルが出てきます。焦ってブチ撒けたりしないように。

 古いオイルが抜けきるのを待ちます。
バイクをサイドスタンドで立てているなら、車体を揺すると更に出てくる場合もあるので、ゆっさゆっさと動かします。 今回はメンテスタンドを使っているので、大人しくコーヒーでも飲んで待つことにします。

本当に関係ない話だけど、ワタクシは、コーヒーは自分で挽いてハンドドリップしてます。特にコーヒー好きだったわけではないのだけど、ミルを回したりドリッパーに注いだりという時間に、なんとなくわび・さびを感じて、気持ちを落ち着けたり集中力を取り戻したりするのに丁度よい作業だな、と感じています。

 さて、オイルが抜けきったらドレンプラグを締めます。
ドレンプラグには、漏れ防止のワッシャーが挟まっています。これは銅やアルミなどの柔らかい金属で出来ていて、プラグを締め込むことでこのワッシャーが潰れて密着、オイル漏れを防ぐという仕組みです。
お店にオイル交換を頼むとワッシャー交換もセットになっている場合がほとんどだと思いますが、目で見て潰れシロが十分残っているようなら、ワタクシは再利用してしまいます。あくまで自己責任で、という話なので、ここ読んでマネしてオイル漏れた訴訟! とか言われても対応出来ませんよ。

 ただボルトを締めるだけなので、そうそう失敗する事はないと思うのだけど、実はここは失敗すると面倒くさい事になります。
ドレンプラグ自体は鉄のボルトですが、これのメスとなるオイルパンはアルミ製。ネジ山がうまく噛み合っていなくても、割とあっさりねじ込めたりします。そうなるとネジ山は破壊され、簡単に「バカ」になってしまいます。締め付ける事ができなくなるだけでなく、下手するとオイルパンごと交換、なんて事にもなりかねません。
なので、簡単な作業ではありますが、ネジ山がしっかり噛み合っている事を確認して、手で締め込んでいきます。工具を使うのは最後の一締めくらいの気持ちで。
 フィルター交換もする場合は、このタイミングで新しいフィルターを取り付けます。Oリングに新しいオイルを指で少しだけ塗って、手で締め付けます。エキパイは十分冷めている頃ではありますが、怖いなら最後の一締めは工具を使います。

オイルを入れる!

そしていよいよ新しいオイルを入れます。

容器から直接ではなく、オイルジョッキを使います。注油口付近に交換時に使う量が書いてはありますが、あくまで目安と考えて、まずは少なめに注油します。この場合は1.5リットルくらいでしょうか。そして十分にオイルが落ちるのを待ち(30秒程度かな?)ディップスティックでオイル量を見ながら足していくようにします。

規定量入ったら、キャップを締めてエンジンをかけます。30秒から1分程度したらエンジンを切り、さらに30秒ほど待ってから再度ディップスティックを確認。足りないようなら足します。この程度の時間だとオイルは落ちきっていないので、ディップスティックの下限辺りに触れていれば大丈夫。
ちなみに、一般的にオイル量は少なめなくらいが良いです。下限を切るのはダメですが。

最後に、軽くドレンプラグ周りや注油口周辺の汚れを取って完了です。 この時に綺麗にしておくとオイル漏れの発見もしやすくなりますよ。

 鳴り物入りで登場したMC51こと現行CBR250RR。
価格とスペック的にベテランのセカンドマシン、サーキット遊び用か、ST、AP、ドリームカップや各地の草レースユーザーが中心層になるものとばかり思っていましたが、どうやら若いライダーやこれが初バイク、という人もかなり多いとの事。
そういった人が間違って流れ込んでアクセス数稼げないかな、と色気を出してこんな記事を書いてみました。

ちなみに、今回使ったのはコチラのオイル。

お安いけど、サーキット走行向けを謳ってるくらいなので信頼して回しますよ。

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