ずっと気にしていたフロントの底づき問題。ようやく手を付けました。

フロントの底づき

以前のエントリーでも触れていた、フロントの底づき。
このCBR250RR、倒立フォークを奢られているだけあって、フロントの剛性感はこのクラスでは頭2つくらい抜けていて、それが大型SSに近いフィーリングを与えてくれています。
しかし、ノーマルサスではお決まりの、マルチレートなスプリング。乗り心地とトレードオフに、サスの動き始めが速すぎたり、せっかくのストロークを無駄遣いしている状態。特に軽量なこのクラスでは、ライダーの体重がモロに響いてきます。さらにハイグリップなタイヤを履いていれば尚更。

プリロードアジャスター

前回は、ひとまずプリロードアジャスターを入れて様子を見る事にしました。
確かに多少の改善はあったものの、解決には至らず。「もう少し」という所でフロントがバタバタと。調整箇所が一つでもできたというのは大きいのだけどね。

そしてやはり一番気になったのがマルチレート部分。
スロットルを開け始めれば、当然 前の荷重が抜けフォークが伸びていき、バネレートの低い領域に入っていきます。ある所から急に不安定に。

というわけで、レートアップ+直巻のスプリングに交換する事にしました。
バネレートの選定
とりあえず、早くからMC51に取り掛かり、レースなどでも実績のあるトリックスターさんの用意している商品から選ぶ事にしました。
ノーマルが0.65kg/mmくらいとの事で、商品として用意されているのが0.7、0.75、0.8kg/mmの3種類。ひとまず間を取って0.75をセレクトします。
理由? ないです
今回導入したのはこれ。レートは0.75kgmだよ
交換作業

ポチればすぐ届く便利なインターネッツ。ポイントもあったので某ウェビックさんから買いました。 メーカー発送で最短8日と書いてあったのだけど、3日で届きました。わーい。

さっそくとりかかります。

メンテスタンドで持ち上げるのですが、みなさんこの時キャリパーはどうしてますか?
ブレーキホースがノーマルなら、フィッティングも鉄なのであまり気にしなくても良さそうですが、アルミフィッティングの社外ホースにしている場合は、気を使ったほうが良いと考えています。
ワタクシの場合は、S字フックで車体にぶら下げています。
キャリパーをS字フックでぶらさげます
こんな感じ
メンテスタンド上のCBR
空中浮遊CBR

アンダーブラケットにサビが出てるみたいで、フォークにちょっとサビが付いてますね。
鉄製の場合珍しい事ではないのだけど、気分はよろしくないので組む時にキレイにしておきます。

さて、いよいよバラします。

順調順調と思いきや………

左のフォークから手を付けました。
スペーサーはノーマルを使うという事で、スプリングの自由長はだいたい一緒。
左側はすんなり終了。順調順調。
と、ここまでは良かったのですが……。

右側に取り掛かった所で問題発生。
スプリングを固定しているストッパーシートを押さえるCリング(ストッパーリング)がハズれんではないか。
普通、この位置ならスナップリングプライヤーが使えるようなCリングを使いそうなもんだけど、切り欠きすらないただのCリング。
ストッパーシートの形状から、隙間が狭すぎてドライバーを突っ込んでも浮かせられるほどの余裕がない。
数時間格闘してギブアップ。ネットで情報を漁ります。便利なインターネッツ。

そしたらアイファクトリーさんのページで動画を発見。すんげえ簡単そうに外してやんの。ガッデム

こいつが諸悪の根源

ね、簡単そうでしょ。
これがそう上手くいかんのですよ。

さらにしばらく格闘して、なんとかなりました。コツも掴んだぜ。

今回は長くなったので、次回の投稿でこの辺りの解説を載せようかと思います。

件のCリング
数時間の格闘の傷跡が……
どうにか作業終了。

リアにはナイトロンのサスが入っているので、これで前後とも車高が上がって、CBRの懸念の一つだった「サイドスタンドで立てると車体が起きすぎて反対に倒れそう問題」が図らずも改善されてしまった。めでたい。

ちょいと試走にと、みなとみらい辺りまで行こうと出たのだけど、気がついたら幸浦のナップスまで行ってたよ。
突き出しをとりあえず5mm増やして様子を見る事にします。

さて、シェイクダウンはいつになるのかな。

Cリング取り外し解説記事を投稿しました。
ワタクシはこれでできましたが、おそらく正解ではないので、工具次第でもっと良い方法もあるとは思います。

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