タイヤ選びの考え方的なお話です。
オートバイの性能を決定付けるモノ
タイヤというと、純正でも最初からそれなりの物が付いているせいか、深く考えずに選んでる人も多いと思います。
いわゆるマニアと呼ばれる人たちでも、エンジンスペックや電制デバイス、サスペンション形式などは様々な車種の物をソラで覚えていたりするのに、タイヤに関しては無関心だったりという人もチラホラ。
ところがですね、実は、タイヤという物は、バイクの性能や性格を最終的に決定付ける物だったりします。
どんなにハイパワー、高レスポンスなエンジンでも、タイヤが食いつかなければ、そのパワーを路面に伝えることはできません。
どんなにしなやかに動くサスペンションでも、タイヤが食いつかなければ設計通りの動きはできません。
路面からのどんな入力も、バイクからのどんな出力も、最初に受け止めるのはタイヤです。
車種ではなく使い方
というわけで、タイヤ選びの重要さを先にお伝えました。
で、ここまで書いておいてなんですが、そこまで難しく考える必要もなかったりします。
用品店のタイヤコーナーには、本当に様々なタイヤが並んでいますが、別に難しく考える必要もありません。重要なのは、自分のバイクの『使い方』に合わせて選ぶ事。
高性能なスーパースポーツにはハイグリップタイヤ、快適なツアラーにはツーリングタイヤを選びたくなりますが、自分がその通りの使い方をしているのか、まず考えてみましょう。
ロンツー多め、なのか
サーキットが楽しければ、ほかは犠牲にしても大丈夫、なのか
ツーリングも行くけど、まずは峠を楽しみたい、のか
ツーリングそこそこだけど、街なかを軽快に走りたい、のか
などなど……
他にも色んなパターンがあると思います。
どんな時でも1台でこなすという人でも、どこかに比重が置かれていたりするものですし、そうでなくても適当な落着点はあるものですのでご安心を。
SSだからとかツアラーだからではなく、あくまで使い方で選ぶということです。
ここらさえ押さえてしまえば、あとはどのメーカーを選んでも同世代ならそこまで差はなかったりします。
ただし、各メーカーとも他社と同じものを作るわけにもいかないので、それなりに個性を出そうとはしていますが。