突然ですが、F.Bモンディアルって知ってますか？
FBモンディアル （FB-Mondial ）は、イタリア・ミラノのオートバイ製造会社（メーカー）。1948年にボゼッリ兄弟が設立し[1]、1979年に解散。後、同社のブランドは他社に渡り、一度は復活に漕ぎ着けたが、その後は裁判管轄に置かれるなどの命運を辿っている。Wikipedia
という会社らしいです。
そのF.Bモンディアル、去年あたりに再び復活し、日本では名古屋にあるIBSさんが取り扱いを始めたそうです。
ワタクシの懇意にしているバイク屋、isモーターサイクルさんに、F.Bモンディアル『HPS125』というオシャレなスクランブラーバイクが入ってきました。今の所、関東にはこれ1台だとか。ナンバー付きだと全国でも数台じゃないかしら。
ナンバー付いてるのならと、試乗させていただきました。
跨ってみると、シートは若干の後ろ寄り。トップブリッジにマウントされたバーハンドルは、広め低めのハンドルポジション。125ccにしては大きめな車体サイズとも相まって、12インチタイヤを履いた車両のような窮屈さは感じません。張り出したヒートガードが少しだけ足着きのジャマをしています。そしてステップに足を置くとリアブレーキの操作に若干のコツがいりそう。
エンスー風味漂う個性的なルックスだけど、さすがに現代のオートバイ。スターターボタンを押せば当たり前のように普通に始動。軽くブリッピングしてみても、今どきの規制をクリアしてるだけあって、決して大きな音はしません。ただ、2本出しで多少の和音が作られてるのか、軽いなりにも音の厚みのようなモノが感じられ、意外と色気のある排気音。いいぞこれ。
125ccらしい軽いクラッチ。そしてギアペダルを踏み込み1速にエンゲージ。歯車の間に厚めのゴムでも挟まっているような感触。国産車のような剛性感はありませんが、節度感のないだらしなさ、というわけでもなく。しかしおろしたてのこの車両、ナラシが進めば感触も変わってくるかもしれません。
走り出して感じるのが、意外と太い低速トルク。音の軽さからイメージしていたよりはずっと力強く走り出します。力強い出足に対し、微妙に感じる中速域の谷間。そこを超えると、小排気量らしくビューッと伸びていきます。振動も小さく、8,000rpm辺りを維持したとしても不快な感触はありません。最高出力は他のスポーツ125ccと横並びですが、過不足のない動力性能だと思います。
Φ41mmの倒立フォークは、価格を考えれば十分過ぎる装備ではあると思いますが、動きは若干渋め。標準装着のタイヤがブロックパターンということもあり、若干落ち着きはない印象。その分軽快感はかなりのものです。良い意味でチャリンコ感。
リアサスは、フロントに比べればよく動いていると思います。なので乗り心地は良いです。多少舗装の荒れた路面でも、不快な突き上げは感じにくいと思います。
オシャレで個性的。細かなディテールも凝っていて所有感もバッチリ。街乗りには十分な性能で、なにより、飛ばしてなくても自然とニヤニヤしてくる乗り物です。
車両価格は40万円をギリギリ切るくらい。125ccなので保険はファミバイ特約が使える。
こりゃあタイミング次第じゃ衝動買いしてしまいそうです。
