昔からマツダが好きだったというのはあります。

22歳ころにNAロードスターに乗り、25歳ころにNBロードスター。

その後ランエボなんかに乗ったりしたけど、気がつけばRX-8に。

編集者時代に広島まで取材に行ったりしたけど、マツダの社員は上から下まで一人残らずマジメな車好き感がひしひしと伝わってきました。ロータリーの開発を続けてきたとある開発者は、いきなり胸ポケットから歴代アペックスシールの入った名刺入れを取り出し、一つ一つ説明し始めたり。

ユーノスコスモの話も熱かった(当時の技術では志の高さについて行けてない感じではあったけど)。

 

そしてCX-5。

まずは見た目が格好良い。

たまたま入ったディーラーで、嫁ちゃん一目惚れ。

最近は街で見かけて格好良いなと思う車は大抵マツダ車、というくらい最近のマツダ車は格好良い。異論は認める。

SUVの格好良さというと、個人的には機械的な野趣性みたいな部分に惹かれるんだけど、最近のクロスオーバーSUVは、むしろ都会的な知的さとまとまりの良さを感じる。CX-5はその両方を表現してると思う。野趣性の部分はクロカン四駆の持つイメージとは違う手法でね。

 

内装も良かった。

豪華だけどケバくない。最近の車は知らんけど、15年くらい前も高級セダンよりは上質(な気がする)。実際に質感はかなり気合が入っているらしく、木目パネルもマツダ久々のリアルウッドを使用。「楡材の厚さにこだわって周りに文句言われた」というのはユーノスコスモの開発関係者だけど、その話を思い出していたら、セールス曰く「コスモ以来の本木使ってます!」だそうだ。レザーのステッチもオシャレ。

座面が高く乗り降りが楽そうだし、エアコンの温度調整が運転席と助手席で別々に設定できたり、カップホルダーも使いやすそうだったりと、今までパッセンジャーとして見たら不満に感じていたであろうポイントをキレイに解消してくれそう。

 

Gベクタリングコントロールに期待。

実は嫁ちゃん、車に酔う。すごく酔う。ただし、酔う時と酔わない時がある。それを聞いた時、ああ、これは丁寧に運転すれば酔わないタイプだなと思ったのだけど、大当たり。というわけで、あらゆる操作にダイレクトに反応するRX-8なら、気合を入れて丁寧に運転している間はどこをどう走っても大丈夫。なんだけど、疲れて気合が抜けて操作が雑になってくると覿面に助手席から「キモチワルイ」の声。

Gベクタリングコントロールは、電制システムがスムースな荷重コントロールを補助してくれるそうで、雑な運転時に無意識に行っている修正操作がほぼ無くなるとか。これなら疲労も相当軽減されそうな気がしてる。

 

4リッターくらいのV8OHVみたいなエンジンスペック。

重たそうなSUVを走らせるには十分以上にパワフル。トルクなんて45kg-mですよアンタ。それも2000rpmで。

スカイアクティブDと呼ばれるディーゼルエンジンを経験してみたかったのも。理屈としてはディーゼルエンジンがガソリンエンジンより高効率なのは知ってて、ヨーロッパでは古くから小型-中型セダンにも搭載されてたり。日本では使用環境が違うし、『ディーゼルエンジン』は黒鉛を吐きつつ走っていくトラックのイメージが強く、世間受けはあまりよろしくないのも理解していたので、こんな時代が来るとは夢にも思わんかったよ。

静粛性も高いし不快な振動もない。車外で聞いてると多少カラカラ言うけど、室内ではディーゼルっぽさは微塵もなかった。びっくり。

 

カメラを抱えて撮影スポットへ向かっても、駐車場が未舗装だったりする事が意外と多く、RX-8では気を使うシーンが多々あったのも事実。嫁ちゃんの幼馴染を空港まで迎えに行く事もあるし、実家に行く時に妹さんをピックアップして行く事も多い。

ここに来てSUVという選択肢は悪くなかったと思うな。

CX-5

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